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佐竹靖彦,『中国古代の田制と邑制』,東京:岩波書店。
■体裁=A5判・上製・函入・538頁
■定価 12,600円(本体 12,000円 + 税5%)
■2006年4月26日
■ISBN4-00-023834-5 C3022
簡介 春秋期から戦国期をへて秦漢帝国の統一にむかう古代中国の歴史的動向は,重厚な歴史的伝統をもつ狭義の中原地域の社会にたいする,相対的に後進地域に属する狭小な周・秦の地の軍事的圧力のもとに推移したといえる.その過程において,先進地域としての狭義の中原の文化的社会的伝統が再編成されたと当然想定されるし,また逆に,中原の文化的社会的伝統が,周・秦の地の動きに 重要な影響を与えたとも推測されるのである.本書のねらいは,このようなパースペクティヴのなかで,当時の国家による土地掌握のメカニズムをさぐることを第一とし,第二には,このような土地掌握と相即する国家的集落編成の論理を明らかにするものである.
目次
序章 |
第I部 中国古代の田制 |
第一章 藉田新考 | ||||||||||
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第二章 商鞅田制考証 | ||||||||||||||||||||||
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第三章 漢代田制考証 | |||||||||||||||||||
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第四章 中国古代地割の形態的研究 ――井田地割,阡陌地割,代田地割―― | |||||||||||||||||||||||||
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第五章 井田制から商鞅田制へ ――あるいは集落から領域へ―― | |||||||||||||||||||
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第六章 魏晋南北朝隋唐期吐魯番田制 | ||||||||||||||||||||||
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第II部 中国古代の邑制 |
第一章 春秋期の城郭都市と亭の淵源 | ||||||||||
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第二章 中原の辺境としての陳蔡地方の亭 | ||||||||||
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第三章 県郷亭里制度考証 | ||||||||||
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第四章 春秋時代から戦国時代へ ――領域編成の問題―― | ||||||||||
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第五章 所謂郡界刻石と漢代の領域編成 | ||||||||||
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第六章 漢代の亭長と亭卒 | |||||||||||||
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終章 |
付録 続漢書郡国志における古地名の分布とその州郡別密度 あとがき |
錄自岩波書店
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