古代都市の空間構造と思想-その現代的展開を目指して


第1日目(11日)は、主に「古代的景観」が現在どのようにとらえられ、可視化されているのかについて、実例を踏まえて検討します。中国・韓国・イタリアから歴史遺産の整備に携わっておられる研究者の方をお招きし、遺跡や歴史的建造物の具体的な復元整備活用の事例をご紹介いただきます。また、個別の復元整備事業が現代の都市空間の中でどのように位置づけられ、将来的にどのような全体像を目指しているのかという点について、世界遺産《平城宮跡》内に立地する平城宮跡資料館講堂において、実りある議論を行ないたいと考えています。
第2日目(12日)は、主に古代の空間構造と景観を総体的に考察する報告を、地理学・文献史学・景観学など各分野の研究者の方から頂戴し、「古代的景観」が現代の都市空間の中でどのように継承されているのか、あるいはどのように継承するのが望ましいのか、といった点について、11日の報告の内容も含めて議論を行ないたいと考えています。

2006年11月11日(土)会場:平城宮跡資料館 司会:増井正哉(奈良女子大学)
古代都市ローマの新時代-戦略的プロジェクトとしての「ローマ城壁」公園-
 パオラ・ファリーニ [Paola Falini] イタリア・ローマ大学
西安およびその周辺地域における漢唐時代遺跡の保護
 譚青枝 中国・陝西省考古研究所
韓国歴史景観の保存管理実態と対応
 崔鍾熙 韓国・培材大学校
甫吉島芙蓉洞庭園の発掘調査と復元整備
 金眞成 韓国・東新大学校

2006年11月12日(日)会場:奈良女子大学 司会(12日):小路田泰直(奈良女子大学)
環境史から見た平城京-奈良時代以降の地形環境変遷と古代都市の環境利用-
 河角龍典 立命館大学(地理学)
平城京から南都へ
 西村さとみ 奈良女子大学(日本史学)
平城宮第一次大極殿院の設計思想と整備のあり方
 内田和伸 奈良文化財研究所(景観学)
平城京の歴史的遺構と環境を基盤とした現代的土地利用の構想
 宮城俊作 奈良女子大学(景観学)

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