韓國《中央日報》2006.09.28 社會版 北京=チン・セグン特派員 65年前に消えてしまった北京原人の頭蓋骨の化石は一体どこにあるのか。候補地は3カ所に絞られた。
昨年7月に設立された中国の「北京猿人頭蓋骨化石捜索工作委員会」の楊海峰主任(委員長)は27日、「資料に対する検討と現場調査の結果▽1941年まで頭蓋骨の化石が保管された北京協和議院▽天津医科大学▽東京・皇居の地下室--など3カ所に頭蓋骨の化石がある可能性が高いという結論を下した」と発表した。
天津医科大学は昔、米軍がとどまった6棟の建物を82年に修理した際、地下でいくつかのコンクリートの箱を見つけたが、当時この箱を開けてみる適当な工具もなく、そのままおいておいたという建設関係者の証言によって候補地に採択された。
東京の皇居地下室が選択されたのは18年間、北京原人の化石を追跡してきた米国の専門家2人が最近脱稿した『黄金の武士』という著書を通じて「北京原人の頭蓋骨化石やそのほかの秘蔵物がすべて東京の皇居の地下室に隠されている」と指摘したことによる。
日本のある考古学教授も昨年12月に発表した論文を通じて「第2次世界大戦当時の憲兵隊報告書を分析した結果、化石は2個の箱に入れられ、北京憲兵隊から上海憲兵司令部に移された後、東京に後送されたものと確認された」と主張した。
◆北京原人=1926年スウェーデンの地質学者ヨハン・グンナル・アンデルセンが、北京郊外の周口店石灰岩地帯で発見した歯の化石などをもとに、50万年前に存在したものと確認された人間。41年、真珠湾空襲が始まった直後、日本が中国内米軍基地を占領する過程でなくなった。