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平勢隆郎著,『史記の「正統」』(講談社学術文庫)
東京:講談社,2007年12月。353頁。文庫判。平裝。ISBN:9784061598539。
內容簡介
一千ヵ所にも及ぶ年代矛盾。
取り違えられた王侯、隠蔽された「史実」―。
司馬遷らによる編纂過程で、いったい何が起きていたのか。
そして『史記』自体の「虚像」はどのようにつくられたのか。
膨大な年代矛盾の謎をことごとく解明し、中国古代の帝・王・宰相の「正統観」を明らかにした画期的論考。
これで春秋戦国時代の「常識」は塗り替えられる。
『史記』の矛盾を解消し、「常識」を正す!漢天下統一など2900ヶ所もの年代矛盾はなぜ生じたか。秦始皇帝、項羽と劉邦など、『史記』の実相を明かし新しい春秋戦国時代を提示するスリリングは論考。
目 次
第1章 項羽・劉邦の「虚」と「実」
「唯一」の暦と「唯一」の正統
義帝殺害と漢天下統一の年代
「越」の正統と天下観
『史記』の「形」と漢の正統
封印された越の正統
第2章 秦始皇帝の「虚」と「実」
秦天下統一の道筋
埋もれた式典
改元しない始皇帝
文字・貨幣の統一はあったか
第3章 新しい春秋戦国時代像
二つの称元法と複数の暦の解明
失われた『竹書紀年』の復元
封君紀年の発見
誤れる蘇秦像
終章 『史記』をどう読むか
『史記』年代整理作業の場
「おおやけ」の書『史記』
『史記』の材料と「おおやけ」
『史記』の「実」を読む
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