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渡邉義浩 著,『後漢における「儒教國家」の成立』


東京:汲古書院,20094月。精裝,A5310頁。ISBN9784762928659


 


內容簡介


本書は、後漢における「儒教国家」の成立により「儒教の国教化」が完成した、という仮説を論証することを目的とする。仮説そのものは、すでに渡邉義浩《一九九五》で提出しているが、四年間にわたる中国思想史研究者との共同研究の結果、若干の定義の変更を行い、渡邉義浩《一九九五》で不足していた経典に則した「儒教国家」成立の議論を展開するものである。中国思想史研究者との共同研究に基づき「儒教の国教化」を論証する!


 


目 次


序 論 「儒教の国教化」をめぐる議論と本書の方法論


 第一篇 国政の運用と儒教経典


  第一章 両漢における春秋三伝と国政


      武帝期までの前漢の国政と公羊伝/宣帝期の国政と穀梁伝/


      劉向・劉歆と左氏伝/後漢の国政と公羊伝・左氏伝の相剋


  第二章 『白虎通』に現れた後漢儒教の固有性


      宗教性/国制との緊密性/臣下への配慮


  第三章 後漢における礼と故事


      前漢における故事と法制/古制の台頭と「周公の故事」/


      後漢における故事の役割


  第四章 両漢における華夷思想の展開


      公羊伝と穀梁伝/稱臣と不臣/何休の夷狄観


 第二篇 君主権の正統化と祭祀・儀礼


  第五章 鄭箋の感生帝説と六天説


      鄭箋に見える感生帝説/六天説と感生帝説/


      漢家の祭天と六天説


  第六章 両漢における天の祭祀と六天説


      両漢における天の祭祀/鄭玄の六天説と緯書/皇帝・天子と


      天子為公・天下為家/永遠なる天と革命を支える天


  第七章 漢魏における皇帝即位と天子即位


      『白虎通』における君主の即位/伝位における君主の即位/


      禅譲における君主の即位


  第八章 「魏公卿上尊號奏」にみる漢魏革命の正統性


      漢魏革命の経緯/「魏公卿上尊號奏」/人的構成の分析


  第九章 「受禅表」における『尚書』の重視


      「受禅表」碑にみる漢魏革命の正統性/『尚書』顧命篇に記


      される即位の二重性/圖讖から『尚書』へ


 結 論  後漢における「儒教国家」の成立


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