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古墳時代後期の水晶工房跡発見 埼玉の反町古墳


朝日新聞 2006年07月04日22時50分


 埼玉県東松山市高坂の反町遺跡から、古墳時代前期(4世紀)とみられる水晶の玉造り工房跡が見つかったと、県埋蔵文化財調査事業団が4日発表した。玉は装飾や副葬品用で、水晶の工房跡としては、島根県や京都府などで弥生時代のものが見つかっているが、関東では初めてという。





 

反町遺跡で見つかった水晶(下段の3点と上段の左から二つ目)と碧玉



 反町遺跡は都幾川のほとりにあり、弥生時代から室町時代までの遺構などが出土している。工房跡は4.1メートル×3.8メートル、深さ0.41メートルの竪穴遺構で、床面に多数の水晶や碧玉(へきぎょく)の破片が散乱。角柱状の水晶の原石(長さ約3センチ)が3個並んだ状態で見つかり、砥石(といし)(40センチ×10センチ)も出土した。工房跡から10メートルほど離れた溝からも水晶や碧玉の破片が見つかった。

 同事業団によると、水晶の破片などとともに古墳時代前期の五領式土器が出土したことから時代を特定。出土した水晶は山梨県甲州市で産出される「草入り水晶」と特徴が似ているという。

 同事業団調査部の赤熊浩一主査は「独自に工房を持つほどの権勢を持つ首長がこの地にいたことの証明になる」と話している。







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