會議名稱:「大宰府発掘調査40周年記念国際シンポジウム『百済、倭そして大宰府』」(九州国立博物館開館3周年・日本考古学協会創立60周年)


日 時:2008126(Sat)-7(Sun)両日とも12:3013:00開会


會 場:九州国立博物館1階ミュージアムホール


主辦者:九州国立博物館、有限責任中間法人日本考古学協会、九州歴史資料館


會議介紹:


九州国立博物館は、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」という新しい視点をもった博物館であり、わが国における文化交流の拠点として、アジアをはじめとする世界各国と連携して、毎年様々なテーマを設定して国際シンポジウムを開催しています。


今回は、韓国の国立博物館から専門家を招き、古代の大宰府、そして倭に影響を与えた百済をテーマにしたシンポジウムを日本考古学協会、九州歴史資料館と共に開催することにいたしました。


大宰府発掘の40年を振り返る特別講演のほか、古代大宰府の都市像や、百済と倭の工芸技術について二日間に渡って論議を交わしたいと考えています。多くの皆様のご参加をお待ちしています。


現在900ヘクタールの広大な史跡として保存されている大宰府の遺跡は、1968年から本格的な発掘調査が開始されました。40年におよぶ発掘の結果、文献史料では窺い知れなかったさまざまな歴史的事実が明らかにされてきました。


本シンポジウムでは、これまでに何がわかり、そしてこれからどのように、この歴史遺産を活かしていくのかについて、改めて考える機会にしたいと考えます。


また、日本は古来より大宰府を窓口として、中国や朝鮮半島の政治・文化の影響を強く受けて発展してきました。5世紀後半から7世紀中葉にかけては、東アジアの政治的動乱の中で、中国そして百済を中心とする朝鮮半島の国々からさまざまな新しい技術や文化がもたらされました。


中でも今回は、「工芸技術の系譜と波及関係」に光をあてて、日韓から飛鳥池遺跡(奈良)・水村里古墳群(公州)・王興寺遺跡(扶餘)という近年大きく話題となった3遺跡の研究に携わる先生方をお招きし、これらの遺跡で明らかとなった工芸技術を紹介しつつ、東アジアの国家が誕生していく時期の社会的な諸相の解明を目指します。


議 程:


12月6日(土)「大宰府史跡の発掘調査 -成果と課題-


13:00〜
開会


13:15〜14:15
特別講演「発掘40年の成果と大宰府の成立」
小田富士雄(オダフジオ)氏(福岡大学名誉教授)


14:15〜14:30
休憩
14:30〜16:00
講演I「大宰府政庁と周辺官衙の展開」
杉原敏之(スギハラトシユキ)氏(九州歴史資料館)
講演II「古代の国境都市 大宰府と宝満山」
山村信榮(ヤマムラノブヒデ)氏(太宰府市教育委員会)


16:10〜17:30
討議
進行:赤司善彦(アカシヨシヒコ)氏(九州国立博物館)


12月7日(日)「百済と倭の工芸技術」同時通訳あり


13:00
開会


13:00〜15:50
講演III「飛鳥・藤原宮を支えた倭の工芸技術とその系譜」
松村恵司(マツムラケイジ)氏(奈良文化財研究所)
講演IV「百済熊津期の工芸技術と日本古墳文化との関係」
尹邰映(ユンテヨン)氏(韓国国立中央博物館考古部学芸研究官)
講演V「百済泗沘(扶餘)期の工芸技術と日本初期仏教との関係」
尹龍熙(ユンヨンヒ)氏(韓国国立扶餘博物館学芸研究士)


15:50〜16:00
休憩


16:00〜17:30
パネルディスカッション
コーディネーター:西谷正(ニシタニ・タダシ)氏(九州歴史資料館長)
パネリスト:松村恵司(マツムラケイジ)氏(奈良文化財研究所)
尹邰映(ユンテヨン)氏(韓国国立中央博物館)
尹龍熙(ユンヨンヒ)氏(韓国国立扶餘博物館)
杉原敏之(スギハラトシユキ)氏(九州歴史資料館)
河野一隆(カワノカズタカ)氏(九州国立博物館)


17:30
閉会


 

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