會議主題:「中央アジアにおける壁画の発掘と保存修復」(東文研セミナー)
日 時:2009年9月14日(Mon) 15:00~17:00
會 場:東京文化財研究所.地下会議室(東京都台東区上野公園13-43(最寄り駅JR鶯谷駅;Taito, Tokyo, Japan)
主辦者:東京文化財研究所.文化遺産国際協力センター、東京大学・東洋文化研究所(東文研セミナー)
議 程:
15:00 開会挨拶、趣旨説明
文化遺産国際協力センター 地域環境室長 山内和也
15:15 講演:Artistic program of the Qarakhanid royal paintings from Samarqand (late XIIth - early XIIIth century)
サマルカンド出土カラハン朝宮廷壁画の芸術的主眼(12世紀末~13世紀初)
フランス国立科学研究所・フランス高等師範学校 研究員 ユーリ・カレフ
16:00 報告:タジキスタン国立古物博物館が所蔵する壁画片の保存修復事業
文化遺産国際協力センター 特別研究員 島津美子
16:20 報告:タジキスタン、カライ・カフカハ遺跡出土壁画のアーカイブ資料
文化遺産国際協力センター 特別研究員 影山悦子
16:40 質疑応答
17:00 閉会
備 註:講演は英語で(通訳なし)、報告は日本語で行います。
會議內容簡介:
ウズベキスタン、タジキスタンを含む旧ソ連邦中央アジアの遺跡からは、色鮮やかな壁画が大量に出土しています。この地域で発見された壁画は、1950年代にエルミタージュ美術館によって考案されたPBMA樹脂を用いた方法によって取り上げられ、修復されています。本研究会では、ウズベキスタンにおいて最近発見された壁画と、タジキスタンにおいて行っている壁画の修復活動についてとりあげます。
2000年、ウズベキスタンのサマルカンドで、モンゴル襲来直前のカラハン朝期に描かれた壁画が発見されました。発掘を指揮しているユーリ・カレフ氏に、壁画の発掘状況、内容について、最新の研究成果をご発表いただきます。氏は9月12日、13日に東京大学東洋文化研究所が主催する国際学会 Turko-Mongol rulers, cities and city-life in Iran and the neighboring countries 出席のため来日します (http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/)。
文化遺産国際協力センターでは、平成20年度から文化庁委託文化遺産国際協力拠点交流事業として、タジキスタン国立古物博物館が所蔵する壁画片の修復を行っています。5回にわたるミッションにおいて行った壁画片の修復作業、自然科学的調査について、さらにカライ・カフカハ遺跡から出土した壁画のアーカイブ資料についてご報告いたします。