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大木康著,『『史記』と『漢書』―中国文化のバロメーター』(書物誕生―あたらしい古典入門)
東京:岩波書店,2008年11月18日。B6判,211頁。ISBN:9784000282833。
內容簡介
後世に大きな影響を与えた点で、いずれもひけをとらない『史記』と『漢書』。しかし、どちらをより優れた歴史書とみなすかは、時によって変化してきた。文体も、儒教との距離のとり方も、そして作者の生き方も対照的な二書を、それぞれの時代の人々がどう読み、どう評価したか―その読書史を探っていくと、逆にその時代の様相や歴史観、文学観が照らし出されてくる。
本書では、歴史家の使命が語られる『史記』列伝冒頭の伯夷列伝や、『漢書』の風変わりな歴史人物ランキング「古今人表」など、原典に即して司馬遷や班固の思考を読み解きながら、『史記』と『漢書』の二〇〇〇年の旅路を読者とともに散策する。
目 次
第1部 書物の旅路―『史記』と『漢書』の二〇〇〇年
正史としての『史記』『漢書』
『史記』と『漢書』のちがい
司馬遷の生涯
班固の生涯
『史記』と『漢書』の読書史―『漢書』の時代
中唐における『史記』ルネッサンス
印刷時代の『史記』と『漢書』
『史記評林』と『漢書評林』
結び―東西の両横綱としての『史記』と『漢書』
第2部 作品世界を読む―文字の背後にあるもの
歴史家の弁明―『史記』「伯夷列伝」を読む
劉邦は「逃げた」のか、「跳んだ」のか
『漢書』「古今人表」
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