谷中信一著，『齊地の思想文化の展開と古代中國の形成』（汲古叢書）
東京：汲古書院，2008年1月，589頁，A5判。ISBN：9784762925757。
內容簡介
中國とはいかなる歴史的地理的存在なのか。中國の文化圏のうち齊地が持つ特色に留意し考察する。考古学の諸成果を援用し、文献学と組み合わせて活用することによって、従来とは異なる視点から古代中國の実像に迫る。
目 次
第一編 齊地の思想文化の形成
はじめに
第一章 『後漢書』東夷傳を通して見た殷周時代の「東夷」
第二章 太公望の齊國封建
第三章 周公の魯國封建と東征
第四章 東夷文化から齊文化へ
第五章 考古學から見た齊・魯文化中の東夷文化要素
第六章 『左傳』に見える齊とその周邊古國
第七章 『管子』に見える齊とその周邊古國
第八章 秦漢時代における齊文化觀
第九章 齊地の現實主義思考
第二編 齊地の思想文化の展開
第一部 軍事思想の傳統
第一章 太公望が殷攻略に凝らした戰略
第二章 太公望と『逸周書』
第三章 齊地兵法思想の漢代への影響
第二部 外交思想の發達−縱横家
第一章 「權」と應變思想
第二章 『准南子』人間訓を通して見た縦横家思想
第三章 漢代縦横家と齊地の思想
第三部 『管子』と管子學派の活動
はじめに
第一章 管子學派の聖人宰相論
第二章 前期管子學派の法思想
第三章 後期管子學派の法思想
第四章 今本『老子』の形成と管子學派
第五章 勢篇に見る黄老思想の分析
第六章 正篇に見る黄老思想の分析
第四部 『晏子春秋』と晏子學派の活動
第一章 晏子とその時代
第二章 『晏子春秋』の述作者とその成書年代
第三章 晏子の思想とその思想史的位置
第四章 銀雀山漢墓竹簡『晏子』の資料的価値について
第五部 統一中國への胎動
第一章 「大一統」思想の展開
第二章 天下統一の機運と「偃兵」「義兵」論争
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