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白頭山・渤海が中国の遺産?…ユネスコ申請へ

南韓《中央日報.社會》2006.07.25 08:59:32


  韓民族の霊山である白頭山(中国名、長白山)を中国名義でユネスコに世界自然遺産として登録するための作業が進行されていると現地のメディアが報道した。

  これとともに高句麗の移民らが建国した渤海の首都、上京竜泉府の遺跡も中国名の世界文化遺産としてユネスコに登録を推進中であると明らかになった。中国はこのような登録作業を利害関係がある韓国や北朝鮮側と事前協議なしに推進中であるとされ、論議を呼びそうだ。

  23日、中国メディアによると吉林省側は2008年ユネスコ世界遺産委員会総会登録を目標として白頭山の自然遺産登録申請を準備中だ。吉林省直属の長白山保護、開発、管理委員会の李占文副主任は22日、中国インターネットメディア取材団と会い「長白山区域の保護と開発事業が新たな発展段階に進んだ上、世界自然遺産申請業務も順調に進んでいる」と述べた。

  李副主任は「建設部が用意した文化、自然遺産予備項目リストに上がった17カ所のうち、長白山が2番目に上がっている。2008年の自然遺産指定目指して来年2月1日以前に公式登録申請をする方針」と付け加えた。

  これとともに中国政府は黒竜江省寧安市渤海津に位置する上京竜泉部遺跡に対してユネスコ文化遺産登録を推進中であるということだ。

   

  <ニュース分析>全世界観光客誘致・東北地域復興への布石

  中国が白頭山(長白山)と渤海遺跡をユネスコ遺産として登録しようとする表向きの理由は人類の大切な遺産を体系的に保護するというものだ。しかし背景には複雑な計算があるものと思われる。

  まず経済的に落ち込んだ東北地域を復興させるための東北振興戦略としてこの一帯を体系的に整備しようとするための布石であるというものだ。ユネスコの自然または文化遺産に指定されれば全世界の観光客たちを呼び入れる効果が高い。実際に中国は最近、白頭山と地続きの吉林省白山市に民間空港を着工し、観光客誘致準備に拍車をかけている。

  渤海の昔の都である上京竜泉部を中国の文化遺産として登録しようとするのにはまた別の意図が読みとれる。文化財庁のカン・ギョンファン文化財交流課長は「上京竜泉府が現在、中国領土に属しているので韓国政府にあらかじめ了解を求めたり協議したるする義務はない」とし「文化財保護のレベルや観光振興のレベルを超えて多分に政治的意図が垣間見える」と話している。すなわち渤海遺跡を中国が世界文化流産に登録することで「歴史領有権」紛争に釘を刺そうとするのではないかというものだ。

  実際に中国は「高句麗と渤海はみな古代中国の地方政権」だとしてこれを中国史の一部に編入させるための東北工程を政府支援で推進している。


チャン・セジョン記者

カン・ビョンチョル記者


 



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