北朝鮮の博物館が国宝級文化財を処分:TBSが報道、外貨獲得が目的か


《朝鮮日報》日文版200791


慎亨浚(シン・ヒョンジュン)記者


イ・ジュンホ東大博士課程修了(取材協力)


  平壌の朝鮮中央歴史博物館が最近、国宝級文化財の彩篋(さいきょう=竹を編んだ後、絵を描いたかご)を日本の放送関係者に70万ドル(約810万円)で売却してほしいと依頼していたことが、31日までに明らかになった。博物館側は取材したカメラマンに精密撮影まで認めたという。


  韓国の文化財専門家は「どうしても売るというならば、韓国の国立中央博物館に長期で貸し出して、貸与料を受け取るべきだ」として懸念を表明した。北朝鮮の政府幹部が外貨稼ぎ目的で文化財を密かに流出させているといううわさはこれまでもあった。1998年に韓国が入手したに平壌東岩里壁画の破片も、同様の経路をたどったと推定される。しかし、文化財売却のうわさが事実と確認されたのは今回が初めてだ。国家を代表する中央博物館までが公然と歴史遺物を売却するのは、世界的にも例がない「事件」だ。


  今回の事実は、TBSテレビが610日『報道特集』で「なぜ売られるのか、北朝鮮の歴史的秘宝」と題した報道を行ったことで明るみに出た。問題の展示品は、1931年に朝鮮古跡研究会が平壌で発掘した彩篋塚(3世紀ごろ)から出土したものだ。精巧に編んだ竹の上に絵を描いた宝物箱で、当時「超一流の世界的遺物」という評価を受けた。墳墓の名前もこの「彩篋」に由来している。


  番組によれば、フリーカメラマンの片野田斉さんは、425日に行われた軍事パレード撮影のために平壌を訪れた。しかし、ガイドは軍事パレードには近づけないとして、片野田さんを朝鮮中央歴史博物館で案内した。すると、副館長が出てきて問題の文化財を撮影させた後、「この遺物の価値が分かる人がいるはずだから、そういう人に売却してほしい」と依頼してきたという。


  見せられた文化財の名前さえ分からなかった片野田さんは、日本に戻り専門家に確認した結果、彩篋塚の彩篋であることが分かった。 片野田さんは1週間後、朝鮮中央歴史博物館に行き精密撮影を行った。片野田さんが「貴重な遺物なのになぜ売ろうとするのか」と尋ねると、副館長は「貴重ではあるが、中国の漢代の遺物なので私たちには保存する意味がない」と答えた。放送で「売却希望価格」を提示していた人物も副館長だった。


  片野田さんは、精密撮影した写真と実測データなどを高久健二埼玉大助教授(考古学)に見せた。高久助教授は1934年に刊行された彩篋塚発掘報告書に掲載された写真と比較し、「絵の中間のひびが入った部分も、箱が曲がった姿も一致する」として本物に間違いないと確認した。また、かつて朝鮮総督府博物館に勤務し、韓国における考古学第1世代に大きな影響を及ぼした有光教一京大名誉教授も写真を見た後、「こういう物は模造品を作ることはできない」と話した。


  さらに、李健茂(イ・コンム)元国立中央博物館長(竜仁大教授)とオ・ヨンチャン国立中央博物館学芸研究官(楽浪史専攻)も31日、番組内容を見て、「箱が曲がった姿やひびが入った状態などをあそこまで再現することはできない」として、本物だとの見方を示した。


  李元館長は「彩篋はスウェーデン・ストックホルムの国立歴史博物館にも複製品が展示されたほど世界的な遺物」とした上で、「民間の博物館ならばいざ知らず、国家の代表的博物館が遺物を売却するなどあり得ない」と指摘した。


  TBS報道特集の担当ディレクターは「放送後、北朝鮮側からは何の反応もなかった」と話した。

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南國島夷:古代東亞與中國中古研究

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